お歳暮は、日頃お世話になっている方に1年間の感謝の気持ちを伝えるための贈り物です。品物選びも大切ですが、お歳暮を贈る際は送り状(挨拶の手紙)を忘れずに添えましょう。送り状を添えることによって、相手に感謝の気持ちをより伝えることができます。では、お歳暮に添える挨拶の手紙には、どのようなことを書けば良いのでしょうか。そこで今回は、お歳暮の送り状の書き方と文例についてご紹介します。
年末が近づくと、多くの方がお歳暮の準備に取り掛かります。お歳暮は日頃からお世話になっている方に、1年間お世話になった感謝の気持ちを表す贈りものです。お歳暮を贈る際にはただ品物を送るだけではなく、感謝の気持ちを込めた送り状を添えることにより、真心が伝わるでしょう。一般的に、お歳暮の送り状は品物に同封して送ります。別送の場合は、品物よりも先に相手に届くように送り、お歳暮を贈った旨を伝えると良いでしょう。
お歳暮の送り状は感謝の気持ちを伝える手紙であるため、パソコンやワープロなどは使用せず手書きで書く方が好ましいです。また、「封書」と「はがき」の使い分けに悩む方も多いかもしれません。相手に余計な気を遣わせたくない場合は、はがきがおすすめです。反対に、目上の方など敬意を表したい場合には、封書の手紙が好ましいでしょう。送り状は、一般的な手紙の構成で書くことがマナーです。どんなに親しい間柄の方でも、時候のあいさつなどは欠かせません。また、押し付けがましい表現にならないよう注意しましょう。
一般的な送り状の書き方の流れは、以下の通りです。
送り状は、相手との関係性によって内容や書き方を変える必要があります。どのような文章を書いて良いのか悩んでいる方は、以下の文を参考にして書いてください。
○○様
寒さも厳しくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
日頃から何かとお世話になり、心から感謝しております。
日頃の感謝の意を込めまして、心ばかりの品を送らせていただきます。
ご笑納いただければ幸いです。
寒い日が続きますが、どうぞお身体を大切に、輝かしい新年をお迎えください。
平成○年○月○日
著名
拝啓
師走の候、ご多忙のことと存じます。
日頃は、公私にわたり多大なる配慮にあずかり、心より御礼申し上げます。
日頃からの感謝の意を込めまして、心ばかりの品物を送らせていただきます。
お気に召しましたら幸いです。
末筆ながら、皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
敬具
平成○年○月○日
著名
○○株式会社
役職 ○○殿
拝啓
歳末の候、貴社におかれましては益々ご隆盛のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご愛顧を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
つきましては、日頃の感謝の気持ちを込めまして心ばかりのものを贈らせていただきます。
ぜひご笑納いただければと存じます。
今後とも変わらずお引き立ての程、よろしくお願い致します。
敬具
平成○年○月○日
○○株式会社 役職 著名
お歳暮の送り状の書き方と文例についてご紹介しました。書き方も大切ですが、送り状にとって最も大切なことは感謝の気持ちを伝えることです。相手の喜ぶ顔を想像しながら、日頃の感謝を伝えましょう。また、最近はお歳暮をデパートからそのまま配送するケースも増えています。そのような場合は、事前に送り状を用意しておきましょう。お歳暮にあいさつの手紙を添えて、1年間お世話になった方へ感謝の気持ちを伝えてください。