ガーベラ/浜松PCガーベラ(静岡県)

ガーベラ生産量が全国のおよそ1/3を占めている静岡県。浜松PCガーベラはその内の半分、年に2000万本を出荷しています。まさに日本一の出荷量。
ガーベラは出荷の際に、1本1本花弁を保護するキャップがかけられているのをご存知でしょうか。手作業で行うにはとても時間と手間がかかりますね。。
繊細なガーベラの大量出荷を可能としているのは、「浜松PCガーベラ」の「PC」ことパッキングセンターの存在。
平成5年に世界初のキャプチャ掛けマシーンを開発し、作業の効率化に成功しました。機械化により1日の出荷量は6万本も。
高品質で安定した出荷により、皆さまのお手元へ収穫してからすぐのお届けを実現しています。

品種開発はオランダで積極的に行われていますが、浜松PCガーベラでは日本で生まれた品種として「和ガーベラ」の開発に取り組んでいます。
新品種開発に向けて、毎年3000種植え付けた中から翌年には10種類ほどに絞り、最終的に勝ち残るのは2、3品種。ガーベラの新品種としてデビューするには狭き門を通らなければいけません。
品種の流行り廃りの速さ、多さゆえに「〇〇色のガーベラをください。」という色味での注文が多く、品種名を指名して注文される、長年愛され続ける品種はわずか数品種。
みんなが品種で注文する、長きに渡り愛される「スター」を浜松から生み出す！熱意を持って日々研究を続けています。

「お花を描いてください」と言われると、ガーベラの形ような絵を描く方が多いのではないでしょうか。「花」らしい花姿が魅力だと、生産者の杉浦さんは語ります。
おすすめの飾り方は、シンプルなガーベラのラインが活かせる一輪挿し。一輪で気軽に飾れるところも多くの人から愛される理由です。
浜松PCガーベラでは、ファンを増やすためのプロモーション活動も。子どもたちを産地に招いての花育活動や、お花屋さんで使うガーベラ専用の販促グッズの製作も手掛けています。
幅広い品種を安定した出荷量で、高品質で届ける。そしてガーベラのファンを自ら増やす。いつでもガーベラに全力で向き合う、生産者の熱意が伝わってきました。